こはく さん (熟年カップル(名古屋))   

11月15日 9:49

おはようございます。

晩秋を貫いた姿を見ました






その寂しい窓際に


鮮やかな緑色を纏ったカメムシの骸が

一つ転がってました









六本の、か細い脚を固く折り




折り畳んで僅かに丸みを帯び




背を下にして
仰向けにひっくり返ってました





その骸は
微かに風が揺れる
微小な揺りかごのように


小刻みにユラユラと揺らめいて



一寸もないような小さな虫ですが



五分と言わずとも
ニ分くらいの魂はあったのでしょうか?





そのあえかな魂は



小さな小さな揺りかごに揺られて寂しい窓際で
静かに眠り続けてました








カメムシさん




下界では
緑色の草が黄色く色付き




それから更に
茶褐色に色が濃くなって行きます





それらが

光を浴びて輝く時




満ち足りた幸福感に包まれるような気がします






穏やかに

和やかに



天国で冬を迎えて下さいませ